山中教授のマニフェスト(OELキャンペーン 554)

2014・1・6(月) 謹賀新年と今年の希望

甲年(つちのえうま)平成26年の新年を迎え、謹んで新年の祝詞を申し上げます。

アベノミクスの効果が徐々に現れ、経済はやや持ち直して、株価も50%上昇、1万6000円の日経平均を記録している。この分でゆくと消費税8%へupしても、景気の腰折れはないものかと思われる。

2020年には東京で夏のオリンピックが開催される。五輪成功を旨とし、山積する問題を解決していこうとする前向き指向が社会全体で共有出来れば誠に喜ばしい。

五輪が開かれるまで7年ある。この間経済と景気はどのように変動するのであろうか。株の世界ではいろいろの格言がある由だが、「辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ、戌は笑い、亥固まる、子は繁栄で、丑つまずく、寅は千里を走り、卯跳ねる」という。

朝日新聞の経済気象台では2020年は子年で日本は「繁栄」を迎えると述べている。今年は午年で、よく例えで「うまくゆく」とか「縁起が良い」と言われているが、相場の八卦は「尻下がり」だ。勿論当たるも、当たらぬも八卦である。

世の中は万事塞翁が馬である。いい時もあれば悪いときもある。早い話が身近な「レーザー核融合の研究」を顧みても、20世紀末は世を挙げて順風が吹き、石油危機と共に核融合新エネルギーの実現が強く意識されたが、21世紀になって不況の10年、新技術開発は見送られ、厳しい冬の時代を迎えた。この処東北大震災を契機として新しいエネルギーを希求する声が高まりつつある。

米国のNIFも大変苦労しているが、いよいよ点火の時期が近づいているようだ。核融合エネルギーのいわゆるブレークイーブンが成立した暁には、わが国こそその実用化に先鞭を付ける役割が求められよう。

大阪大学レーザーエネルギー学研究センターの諸君は今までのようなInternal Frictionをいち早く克服して、大同団結し、新時代の要求に答えるべく、準備を整えなければならない。

大阪大学は旧帝大の中でも新参者であるから、「我こそは」の人々が多くて、団結して力を発揮する知恵にいささか劣る処がある。「我こそは」はそもそも田舎者の科白なのだ。

グローバル化の時代を迎え、小さな了見を改め、人類の大義に一身を捧げる覚悟が求められる。まこと研究にしても事業にしても人こそその第一要件である。黒田官兵衛とはいかなくても、人心を掌握し、大目的に人々を指向させるにはそれなり人徳が必要となる。

人生は修行につきる。

お便りはcampaign@optolab.co.jpまでお願いします。

山中 千代衛