山中教授のマニフェスト(OELキャンペーン 556)

2014・1・20(月) 2014ソチ冬季オリンピックへの期待

モスクワから空路3時間、ロシア西南端の街ソチでこの2月6日(木)から23日まで18日間雪と氷の競技大会が開催される。

ソチと言えば黒海に面した一大保養地である。その昔持病のため療養に訪れたスターリンが気に入り、自らのダーチャを建設し、当時の金で10億ルーブル(現在の日本円で3.5兆円)の莫大な予算を投じ、ソチ周辺の開発をすすめ、街の各所にスターリンスタイルの巨大な建築がある。

古いことだが1981年ヨーロッパ核融合プラズマ会議がモスクワであり、会議後のツアーで当地見学を申し込み、会費も振り込んだのに、何故だかよく分からぬまま旅行はキャンセルになり、払い戻しもなく沙汰止み、未だに筆者にはうらみ節が残っている。この度は安倍総理も開会式に出かけるとか、ロシアンリゾートは熱気に包まれているようだ。

オリンピックと言えば、アイスホッケー、カーリング、スキージャンプ、アルペンスキー、ボブスレー、スケートなどなどきわめて多彩であるが、前回のバンクーバー冬季では銀メダル3、銅メダル2、金メダル0に終わっている日本、ぜひ今回は多数のメダルを獲得して欲しいものである。

その期待を担う一番手はフィギュアスケートだ。男子では羽生結弦と高橋大輔を筆頭とする日本勢である。女子では浅田真央が競技生活の集大成と位置づけるソチで優勝してもらいたいものである。

ところでフィギュアスケートを見るに際し、「きれいですばらしい」につきる見方からもう一歩踏み込む知識が欲しいものである。

電気学会誌1月号は例になく興味のもてる内容に仕上がっている。常々元会長会などでIEEEのSpectrumやAPSのPhysics Todayに比べ内容が貧弱だとこぼしていたが、大特集「スポーツと電気」は当りである。

それによるとフィギュアスケートの採点にコンピューターを使う方式が詳しく述べられている。細かいことはさておき、ジャンプの種類だけでも常識にしたいものである。

フィギュアスケート靴はエッジが内外2本あり、その使い分けが大切である。6種のジャンプがあり、片足のみで踏み切るのが3種ある。

右利きの場合、

 ダブルアクセル:左足の前向きで、外側のエッジで踏み切る。

 トリプルサルコウ:左足の後ろ向きで、内側のエッジで踏み切る。

 トリプルループ:右足の後ろ向きで、外側のエッジで踏み切る。

足先のトウをついて飛ぶのが3種ある。

 トリプルトウループ:右足の後ろ向きで、外側エッジから左足のトウを突いて踏み切る。

 トリプルフリップ:左足の後ろ向きで、内側エッジから右足のトウを突いて踏み切る。

 トリプルルッツ:左足の後ろ向きで、外側エッジから右足のトウを突いて踏み切る。

浅田真央のトリプルアクセルが成功するかどうかが金妍児を押さえる決め手となる。

ソチで初めて正式採用の女子スキージャンプでは高梨沙羅の圧勝に期待したい。男子の葛西紀明、大ベテランも元気のようだ。日本勢の活躍に注目している。

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山中 千代衛