山中教授のマニフェスト(OELキャンペーン 600)

2014・11・25(火) 温故知新

「古きをたずねて新しきを知る」という論語の教えは現在の日本で是非必要な箴言である。

しかしこれはそう簡単にはゆかない。敗北や失敗は誰にでもある。その蹉跌が大きければ大きいほど失意は深い。

日本人は物事を分析的に反省することが得意ではない。地震や台風の諸々の自然災害に毎年直面してきた日本人は災害慣れがすすみ、発生した現実を受け入れるメンタリティーが生まれている。そのためことさら責任を追及しても仕方がないという潜在的感覚が生じやすい。

太平洋戦争を想起しても10年に及ぶ支那事変の解決に手間取り、さらに大きな戦に突入している。対米戦争を回避する道はあったのに勝ち目のない戦にあえて挑戦していった。現実の冷静な検証を行えば到底あり得ない決断である。

同じことが東京電力福島第一原子力発電所事故についても言える。津波による電源喪失が原因だと言われている。電源装置を高台にセットしなかったのはなぜか。津波対策は波高何メートルまで準備すれば安全なのか。これに対する対応も非科学的である。

諸々の経験を十二分に反省し生かしてこそ、進歩が生まれる。相変わらず昔のままの反応では合理的な近代社会に生きていけない。全く社会の進歩が見られないのは残念の極みである。太平洋戦争の末期、竹槍で本土決戦を叫んだ非科学性を再び繰り返してはいけない。

人口統計によると日本の人口は約100年後5000万人に減少する。まさに明治時代の初めに逆戻りである。1964年の東京オリンピックは日本の高度成長期の真っただ中であったが、2020年の東京オリンピック後人口減少が加速し、現役世帯の負担は10倍になるという。

いかなる政策でこれに答えるのか、衆議院総選挙が12月14日行われる。国民の回答がまたれる。

「温故而知新、可以為師矣」

お便りはcampaign@optolab.co.jpまでお願いします。

山中 千代衛