山中教授のマニフェスト(OELキャンペーン 601)

2014・12・1(月) 師走

今年もとうとう十二月、師走を迎える。

平安末期の色葉字類抄(いろはじるいしょう)に師匠の僧がお経をあげるために、東西に馳せる月と解釈している由だが、どんなものだろう。「四季の果てる月」の意味から四極(しはつ)という説もある。「為果つ」一年の最後のしまりをつけるという説もある。

何はともあれ平成26年もあと一月、月日のたつのは速い。まさに「光陰矢の如し」である。今年は年のせいか体調が今一つ勝れず、各方面に色々厄介をかけてしまった。レーザー総研の仕事はすべて井澤靖和君にお願いして、上手に運営して頂いた。

レーザー学会は中井貞雄君から加藤義章君に会長が交代、無事に仕事が進んでいる。

大阪大学レーザーエネルギー学研究センターの将来計画には何とか力になりたいと念願しているが、中々心身の集中がかなわず全く不十分なことである。OBセンター長の皆さんのご協力を心から願っている。何といっても将来の核融合エネルギーに一石を投じる努力を発揮して頂きたいものだ。阪大のレーザー研究の核としての活動が期待される。このネットワークの大切さは身にしみて感じている。現役の諸君も力を合わせて大目的に向かって前進して頂きたい。

守りの姿勢では次第に力を失うにきまっている。「攻撃は最大の防御なり」、常に前向きに努力を重ねることが大切だ。

目を国に転じると12月14日は衆議院議員の総選挙が行われる。アベノミクスも2年目を終わろうとしている。タイミングが悪いことに中国を中心としたアジアの景気が減速し、欧州も不況である。それに円安が重なってきた。原子力発電所の稼働停止も、産業に大きなエネルギーコストの増加をもたらし、アベノミクスに逆風が吹いている。

ここでも守りは禁物である。デフレ脱却のため「攻撃は最大の防御なり」の姿勢が大切だ。

内外の状勢を一覧すると、今まさに正念場である。

攻撃とは自らの強みを見つけ、これを磨き上げることで、防御はひたすら自己の弱点を探し、なんとかしようとする。前向きの議論になるか、萎縮するか。この差は極めて大きい。

わが国では守りの好きな人が出番を待っている。だからこそ師走は走り回り始末をつけねば収まらない月とされている。

今年も師走がやってきた。

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山中 千代衛