山中教授のマニフェスト(OELキャンペーン 602)

2014・12・8(月) 12月の感慨

節気は大雪。東北、山陰は大雪である。夏より冬は暮らしやすいなど言っていたが、この寒さにはお手上げである。風邪がなかなか治らない。高齢者には夏の方がいいようだ。

12月8日と言えば、日米開戦の日が思い出される。ラジオが早朝6時「わが帝国陸海軍は西太平洋において米英と戦闘状態に入れり」と叫んでいた。ついで軍艦マーチと共にハワイ空襲で米国太平洋艦隊を壊滅させ、また5隻の特殊潜航艦がハワイ湾に侵入し戦果を挙げたと報じた。国を挙げて万歳万歳である。朝日新聞をはじめマスコミは戦意高揚をはかり大々的に報道した。

5隻の潜航艇の9人が軍神とあがめられた。何か数が合わない。実は酒井少尉は生存していた。ついでマレー沖海戦で海軍航空隊が英戦艦プリンスオブウェールズとレパルスを撃沈した。落下傘部隊がパレンバンに降下し、石油油田を獲得した。大戦果である。

国民はまことに手の舞い、足の踏むところを知らずの大喜びであった。昭和16年12月のこの鬱憤が爆発した気分は当時の者でないと分からない。

目を現代に転じると安倍晋三首相の衆議院「不意打ち解散」である。消費税を8%から10%に引き上げる政策が経済停滞のため許されず、アベノミクスの信任を問う形で進められた。

遂に円は対弗120円と値下がり、それに応じて日経平均株価は1万7千円に上昇している。輸出産業は手取りがかさ益しの状態でホクホク、輸入産業は四苦八苦、庶民は電気代が上がり、つれて物価が上昇、給料は今一つよくない。アベノミクスの第3の矢規制緩和、産業活性化が一向に進まないのが原因だ。

12月14日の投票が迫るなか、人々はいかなる判断を示すのであろうか。野党の筆頭民主党は党内一本化がすすまず、オール野党連合を組んで政権を争う状態になれない。折角の小選挙区制も2大政党形成に至らない。

解散直後の情勢では自民党は20~40議席を減らすと見られたが、最近の世論調査によると野党の人気がのびなやみ、自民党は300議席内外を取るのではないかと言われている。そのため2大政党対立の政権交代劇は夢となった。日本人のDNAはまこと保守的なのである。

このグローバル化の時代何とか国家ビジョンを明確に練り上げバランスのとれた政権の成立を望むのだが、現実はそれに程遠い。

「民主主義は最悪の政治形態であるが、他の体制よりはマシだ」というチャーチルの一言が唯一の慰めである。

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山中 千代衛