山中教授のマニフェスト(OELキャンペーン 605)

2015・1・5(月) 2015年を迎えて

平成27年乙未の新年を迎えて謹んでお祝辞を申し上げます。今年はおだやかな正月でした。羊のように平穏で無事な年であるよう祈っております。

裏日本では豪雪が降り大変な年明けであったが当地は全く静かでいい三日だった。元旦にはどっと年賀状が届き、正月の祝膳のあとぼつぼつ拝見したが、多くの方々の健在振りが如実に実感出来て有難いことである。

最近は年賀状のソフトも完備し宛名の充実さえ計れば、あとはプリンターがせっせと賀状を量産してくれる。その傍で一、二行消息を書き加えるとあっと言う間に年賀状は出来上がる。12月25日一日で賀状は完了した。年賀状450枚、クリスマスカード20枚を送り出した。

1月3日はわが家の新年会で、かつて現役の頃は昼過ぎからメンバー30人余りが来宅し、飲めや歌えや、カルタ、将棋、囲碁、トランプ、議論百出、夜の9時頃まで大賑わいであったが、今や常連の3~4名に限られている。それでも地域のことや、大学の内情やら、学生の動きなども聞けて、ニュース、情報、知識が伝わってくる。

今年大阪大学レーザーエネルギー学研究センターはセンター長改選の時期で、教授投票によりどうやら疇地 宏君が三選された様である。対抗馬として兒玉了祐君が担ぎ上げられたが及ばなかった。

つらつら考えると大阪大学レーザー核融合研究センターは1976年発足し、急速に整備が必要となり、一挙に定員を充足したためその反動で今や一斉に所員の定年が近づいている。まことに人材の養成は難しいもので多年に渡って十分練り上げた計画が必要である。現在の様子を見るとセンターは年齢構成が偏って新体制へのシフトが中々展開出来ないでいる。

この辺は開設者である筆者の不明としか言いようがない。次から次へと有能な後継者が生まれ発展するように準備すべきであった。

大学入学者の数が激減していると新聞雑誌で報道しているが、これは誤りである。すでに学生数は減少し略定常状態にある。今後そう急には減らないのだ。学生を研究に導くことは研究センターの任務の一つである。マスコミはいつも事態をアジテートするのに急である。

それは兎も角大阪大学レーザーエネルギー学研究センターの今年の目標はFIREX 5keVの高速加熱装置を稼働することである。かつて高温実現実験で核融合中性子1013を発生し、高密度実験でDTターゲット圧縮1000倍 密度200g を達成し、世界を驚かせた実力の下高速加熱点火の提言をリードした姿は今や全く見られない。

高速加熱の実験はRochester大のLLEに奪われ、米国リバモアのNIFは着々とデータを積み上げ、ヨーロッパのHiPERも前進中である。

今こそ全力を集中してFIREXで世界に大阪大学レーザーエネルギー学研究センターの実力を示さねばならない年である。Internal Frictionに明け暮れする秋ではない。全員これはよく理解しているのだから、あとは行動あるのみだ。大同団結と目的追求に挑戦者として再出発が求められる。

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山中 千代衛