山中教授のマニフェスト(OELキャンペーン 616)

2015・3・23(月) 光と蔭のあや出版

“Time and Tide wait for no man.”

まことに時のたつのは速いものである。卒寿を迎え、若い日々を回想するとまことにうたた感慨にふけるこの頃である。

昭和47年(1972)に大阪大学レーザー核融合研究センターの前身、レーザー工学研究施設が発足し、その後20年間世界にレーザー核融合研究の一大拠点に発展した。これはエネルギー問題に対処するため官民一体となり所員一同が心を一にして精進した結果である。

時移り平成17年(2005)からは大阪大学レーザーエネルギー学研究センターとして全国共同利用研究施設となり、活動を続けている。

レーザー学会も略同時に発足し、わが国唯一のレーザー専門学会として昨年40周年を迎えた。公益財団法人レーザー技術総合研究所は筆者が阪大定年退官の昭和62年(1987)に設立され、平成24年(2012)に創立25周年を迎え、関西電力の橋本德昭理事長を中心に創立25周年の記念事業を盛大に催した。

また平成2年(1990)には姫路工業大学の学長に任命され、6年にわたり同大学の発展に寄与し、現兵庫県立大学の基礎を開拓した。

この50年を振り返るとまさに波瀾万丈、光と蔭に満ちた年月であった。その大要は「光と蔭」、「光と蔭のはざま」、をはじめ「金剛」、「慣性核融合研究開発史」─ レーザー核融合研究パイオニア物語 ─、「レーザー総研25年の進歩」、さらには「レーザー研究10年の進歩」第1部、第2部などに報告してきた。今回はそのまとめと言うべき平成25年から26年(2013-2014)のOELキャンペーンを「光と蔭のあや」としてとりまとめた。

OELキャンペーンも600号となり、毎週月曜の発行であるから12年にわたる山中個人のマニフェストである。我ながらよく続いたものと思うが、励まして下さる方もありこの度刊行に及んだ次第である。その時、その時に書きつづった短編で、改めて読み返してみると甚だ心もとない文言の連続である。まさに洛陽の紙価を低める品物だ。

ただ筆者の経験した歴史は若い人達のため何らかの存在意義があるかと考えている。何卒筆者の意中をご忖度下さり、新日本建設に役立てて頂ければ有難いと思っている。

なお有限会社オプトエレクトロニクスラボラトリのホームページを見て下さればOELキャンペーンが1号から600号までご覧頂ける。何卒よろしく。

お便りはcampaign@optolab.co.jpまでお願いします。

山中 千代衛