山中教授のマニフェスト(OELキャンペーン 639)

2015・9・7(月)社会の開放とそれから

人口減少問題に直面してわが国は女性の産業への参加を求め、海外からは研修生と称して労働人口の移入を計っている。それでも欧米のように移民導入には踏み切れないでいる。この矛盾は島国日本の宿命であろう。

ところで先日のNHKの「クローズアップ現代」で国谷裕子キャスターが議論を持て余したように、大阪の中学1年生男子と女子の1人が深夜、町をうろついて家庭に帰らず、通り魔の牙にかかって落命している。夜中に友人の家にスマホして泊めてくれと頼んだらしいが、当然普通の判断としてその親が断っている。

なぜ2人は夜の町を朝方までうろうろして家庭に戻らなかったのか。

両親が共働きで家を空けることも多かったと聞く。親として子供へのしつけ、教育はこれでは全く皆無に等しい。この辺がわが国の現在直面している社会問題の最たるものだろう。

クローズアップ現代の当日のゲストは「社会の開放の結果で、個人では如何ともし難い」という発言で国谷キャスターは大困りの様がありありと見てとれた。

今頃各家庭で父権の存在がきわめて希薄になり、家族一同が友人関係になっている。まさに家族の崩壊はこのようにして次第に出現してくるのである。共働きはそれとして、親は子を育てる義務がある。

それにつけても会津武士の規範「ならぬことはならぬ」と言う歴史の重みが日本から消滅しつつあるのは、まことに由々しき事態である。

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山中 千代衛