山中教授のマニフェスト(OELキャンペーン 642)

2015・9・28(月)親孝行の訓

「身体髪膚これを父母にうく。敢えて毀傷せざるは考の始めなり。身を立て名を揚げ、もって父母を顕はすは、孝の終なり。」と孝経を唱っている。

体を大切として長生きするのが孝行の第一歩とされている。これは心掛ければ可能である。身を立て親を顕す程に出世することはなかなかもって難しいことである。

幼い頃から成人するまでずっと面倒を見てくれた親を大切にすることは人道の第一歩である。戦前の教育をうけた筆者でも時流にながされ、仕事にとりつかれ、中々親を大切にすることが出来なかった。

母が寝たきりになって一年、それでも国際会議とか仕事で海外に赴き、十分看取れなかった。「孝行をしようと思へど親は亡し」はまこと事実を現している。

ところでわが国の戦後教育はあまりに伝統と歴史を無視したもので、大和民族の誇りと智知をすっかり無くしてしまった。

地方振興が声高に叫ばれているが、今までやってきたことは地方の衰退を促す政策ばかりであった。昔の家督制度が新教育で崩壊し、地方に住み着く人がなくなり、旧家は無人、歴代の墓は守り手がなく、お寺も無住寺が増加している。

民主主義を唱えてかつての醇風美俗は影をひそめてしまった。平等と自由は誠に結構なことであるが、各人はそれぞれの責任持分を忘れてしまった。地方が衰退するのは目に見えて明らかである。大和の精神がなくなれば地方は全滅である。

中国、韓国、米国とわが国を比べると最も親を大切にしないのが日本国である。どこで日本は自らの存立を保持する国柄を捨ててしまったのだろうか。

全く教育のせいである。教育程人柄をガラッと変えてしまうものはない。
親孝行はその第一歩である。

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山中 千代衛