山中教授のマニフェスト(OELキャンペーン 645)

2015・10・19(月)中国の台頭

鄧小平時代の中国はひたすら海外先進諸国のノウハウ、技術の習得につとめ、国力の培養、育成に力をそそぎ、外国との摩擦を一切避けてきた。レーザー核融合でも同様だ。

しかし2000年に入ると共に、習近平の下、中国は自らの力を誇示するように変身した。陸・海・空軍の充実と共に第二次防衛線を主張し、南シナ海では西沙群島をはじめ各地を埋立て飛行場を建設している。

わが国に対して尖閣列島は「自分のものだ」と言い出し、世界に発言する大国に成長してきた。まさに大唐の再来だ。

今回のインドネシア高速鉄道でも、わが国は一番の援助国としてODA6兆円の借款を付与し、最親日国であったのに、2014年10月にジョコ大統領が就任し、9月3日「高速鉄道は高すぎるので中高速にする」と発表したが、9月24日には高速鉄道は「中国製を採用する」と伝えてきた。

日本は2005年から実現調査を実施し、一貫してこの計画では先行してきたが、油断大敵、見事にくつがえされた。2009年のアラブ首長国連邦の原子力発電所計画も、韓国に奪われるなど技術的に優勢にあるのみでは成功しなかった。

中国では高速鉄道網を一気に推進して、今や総延長16,000kmに達している。日本の5倍にあたる。これだけ工事をすれば技術も上がってくる。中国の習近平の「一帯一路」計画は21世紀海上シルクロードの建設を狙いの一つとしている。

そのなりふり構わぬ攻勢に日本は打ち負かされている。まさに慢心の結果、対手が望むことが理解できなかったのである。中国の実力を正しく認識して、わが国として最上の対応を考察しなければ、将来大きな禍根を残すことになる。

わが国は21世紀末の大躍進の夢が未だに残っていて、世界情勢について新しい認識の確立が遅れている。中国は巨大国に発展してきた。

それにしても日本の大学における学生のノンビリぶりは中国留学生と対比してあまりにひどすぎる。教育は小学校からしっかり対応しないと国家百年の計を誤ることになる。平和憲法の下、平和ぼけの日本人程気楽な人達は他にいない。

米国の占領下に全土が7年もさらされた。その結果が今や根強く日本の国民に浸透し、抜き難い心的バリヤーとなっている。

お便りはcampaign@optolab.co.jpまでお願いします。

山中 千代衛