山中教授のマニフェスト(OELキャンペーン 668)

2016・3・28(月)囲碁の人工知能の進歩

米グーグル傘下企業が開発した「アルファ碁」が世界最強の囲碁プレーヤー韓国のイ・セドル九段を下した。3月9?15日にかけて5番勝負の成績は名人の1勝5敗だった。

アルファ碁は人間の発想にない手を繰り出す。トップ棋士でも着手の意味がにわかに理解できない。人間の常識では形成を損なっているはずが、局面が進むにつれ実はアルファ碁が優勢だと明らかになってきた。AI(人工知能)が人間を超える特異点への到達を示す出来事である。

チェス、将棋ではすでにAIの方が勝負に強い。
李九段がアルファ碁から唯一勝利を得た第4局では、優勢だったアルファ碁は途中から意外なもろさを露呈した。李九段の勝負手への対応を誤り、初心者のような手を連発し始めた。

AIの明確な弱点が露呈した。アルファ碁の中で何が起きていたのか、現在の技術では解明できない。

アルファ碁をはじめAIは人間の脳を模したコンピューターに学習させる技術を取り入れ、能力を飛躍的に高めた。AIの弱点をさらに明らかにするため、今後もトッププレーヤーと対局を計るべきだと思われる。

本格的な実用化への進歩はこれからである。

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山中 千代衛