山中教授のマニフェスト(OELキャンペーン 686)

2016・8・1(月)山中回想録(11)山中龍彦君の思い出

阪大レーザー核融合研究センターには山中千代衛(大の山中)、山中龍彦(ヤング山中)とプラズマ研では呼ばれていた。レーザー客員部門で大活躍をした。精密工学吉永教授の所から山中正宣君が来ていた。三名山中である。二人とも亡くなった。

山中龍彦君は山中千代衛教授初代の大学院博士課程を経て大きく成長した。名古屋大学プラズマ研究所レーザー客員部門に一緒に参加し、激光Ⅰ号を建設し、核融合中性子の発生に大いなる寄与をした。

ヘリウムで冷却した重水素棒にレーザー光を集中し、中性子を発生させた。高山副所長、伏見所長も大喜びでこのニュースを受けてくれた。

中性子の発生のみならず、パラメトリック共鳴によるエネルギー注入の事実を確認し、ゴードン会議をはじめ国際学会を新話題で独占した。オーム加熱では限度があり、この新方式による吸収は大いに天下の注目を集めた。

客員終了後阪大に戻り、助教授、教授と昇進した。ヤング山中の面目を見事に果たした。その後レーザー研センター長を務め、すぐれた才能を発揮した。

去年突然健康をこわし、死去してしまった。まことに残念な結果である。子供は娘さん一人。後に残る人も寂しい状態である。

阪大定年退官後、レーザー研の歴史を整理してもらっていたアーカイブスは中止になった。中井貞雄君と井澤靖和君の間で活発に行動していたのに、まこと心惜しいことである。阪大の三羽がらすが一つ欠けてしまった。

今は冥福を祈るのみである。

長らく一緒に戦った戦友が亡くなってしまった。寂しい限りである。

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山中 千代衛